【医師監修】妊娠初期の症状、妊娠初期に気をつけること

【医師監修】妊娠初期に気をつけることなど、妊娠初期の情報を紹介します。

【医師監修】妊娠初期の出血

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妊娠初期の出血の原因はさまざま
妊娠すると、子宮粘膜に充血が起こりやすくなるため、ちよっとしたことでも出血しやすくなります。

ですから妊娠初期に出血があってもトラブルにならない場合もあります。

とくに妊娠初期の出血には、心配のないものも多くあります。

ただ一方で流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)など、重大なトラブルの兆候であるケースもあるので注意が必要です。

少量でも出血が見られたら、自己判断は禁物です。医師に相談して適切な処置を受けるようにしましよう。

出血があったときのチェックポイント
出血が見られたら、すぐに産院に連絡するのが基本です。出血が少量でも、ひとまず連絡しましよう。

とくに切迫流産の場合は、早めに受診し、医師に判断してもらうことが大切です。

あわてずに生理用ナプキンを当て、かかりつけ医に状況を的確に説明しましょう。

連絡をする際には、

①妊娠週数

②おなかの張りの有無

③出血の色や量

を伝え、医師の指示を仰ぎましよう。

連絡をする前に伝える内容をメモしておくと、あわてずに済みます。

たとえ出血があっても、診察して胎芽心拍が確認できれば、まず心配はありません。


安静にしても出血が続くようなら受診を

出血以外に特に症状がないことも多いですが、出血があしたら、とにかく『安静』にしましょう。おなかがまだ大きくないうちは、妊娠前と同じようなつもりで動こうとしがちですが、体はすでに変わり始めています。

家事なども必要最小限にし、できるだけ体を休めましょう。それでおさまってくるようなら、心配ありません。

安静にしても出血が続いたり、量がどんどんふえるようなら流産につながる可能性もあるので、早めに受診してください。


内診による出血なら次第に止まります

子宮の入り口は粘膜なので、内診でこすれて出血することがあります。

ただ、内診後の出血は量が少なく、安静にしていればおよそ3日ぐらいで止まるもの。

安静にしていても量がふえていき、ナプキンが必要になるようなら、内診が原因ではないこともあるので、自己判断せず受診しましょう。

あまり心配のない出血


絨毛膜下血腫 気をつけたい時期 妊娠5週~妊娠20週

子宮を包む絨毛膜という膜の外側に血液がたまっている状態。
出血やおなかの張りがある場合と自覚症状がない場合があります。
切迫流産の症状の一つと考えられています。

対処法
出血が多い場合は安静にします

出血や下腹部の痛みや張りがあったら受診を。

出血量によっては安静を指示されることもあります。

切迫流産と診断されても、妊娠経過が順調なら、特別な治療はしません。

赤ちゃんへの影響は?
症状が治まれば問題ありません
妊娠が正常な経過をたどっていれば、胎盤が完成される妊娠4、5ヵ月には症状が治まるはずですから、赤ちゃんへの影響はありません。


月経様出血(着床時出血)  気をつけたい時期 妊娠4週ごろ

月経時のような出血が起こります

妊娠4週ごろ(本来の月経予定日ごろ)に月経時のような出血が起こること。

妊娠していても、ホルモンが妊娠前と同じように働いてしまうために起こります。

受精卵が子宮内膜に着床し、胎盤がつくられる過程で、たくさんの血管が絨毛膜に入り込むことが引き金になるとも考えられています。

月経時と比べて出血量は少なく、2~3日で治まります。


子宮腟部びらん 
気をつけたい時期 妊娠4週~妊娠15週
子宮の入り口がただれている状態

腟の奥深<、子宮の入り口がただれている状態です。

妊婦さんに限らず、若い女性の不正出血の原因として多く見られます。

内診やセックスの刺激で出血することもあります。おなかの痛みや張りなどの症状はな<、少量の出血があったり、おりものに血が混じることも。

生理的なものなので心配ありませんが、自己判断はできないので、まずは産院に連絡を。


子宮頸管ポリープ 
気をつけたい時期 妊娠4週~妊娠20週
子宮頸部にできる良性のポリープ

子宮頸部にできる良性のポリープ。子宮頸部の粘膜の細胞が炎症などが原因で増殖し、頸部から子宮の出口に飛び出したものです。

ポリープから出血することはありますが、痛みはなくほぼ無症状。

妊娠中に切除することもあります
ポリープ自体が炎症(絨毛膜羊膜炎)の原因となり、感染症を引き起こし、早産してしまう可能性が。ポリープが感染の原因になりそうだと診断された場合には、妊娠中でも切除することがあります。

流産・早産の原因になることも
ポリープが流産の原因になることもあります。また感染症を発症し、それが引き金となって早産を引き起こす可能性も。ポリープの大きさや位置、状態によって違いますが、切除すればほぽ問題ありません。


セックスや内診による出血もあります
セックスや内診による接触や摩擦などの刺激によって出血することがあります。少量で、すぐに治まるようなら様子を見ましょう。

【医師監修】妊娠中の歯と歯茎のケア

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妊娠中はホルモンの変化や免疫力の低下によって、歯や歯ぐきにトラブルを起こす「歯周病菌」や「むし歯菌」がふえやすくなります。

唾液が少なくなる人も多く、口に残った食べかすや雑菌を洗い流す機能も衰えるので、歯周病やむし歯になる危険も増大。

つわりや、おなかが大きくなって胃が圧迫される時期に少しずつ食べることも、原因の一つになります。

口の中の細菌は血液にのって運ばれるため全身に悪い影響があり、妊娠中は早産のリスクが高まる可能性も。むし歯に比べて自覚症状がない歯周病はいつの間にか進行するので、日ごろからケアを。

妊娠中に歯周病になると、胎児の順調な成長を妨げたり、早産になるリスクが高まることがわかっています。

原因ははっきりわかっていませんが、歯周病菌が出す毒素が、子宮を収縮させるホルモンとよく似ているためと考えられています。

歯ぐきから出血したり、口臭が気になったりしたら、すぐに歯科を受診しましょう。

産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、自分のために時間を使うことはむずかしいもの。一度は歯科健診を受けましょう。赤ちゃんがいても通える歯科を探しておくと、産後あわてずにすみます。

麻酔や薬、赤ちゃんへの影響は?
「妊娠中」と最初に伝えれば大丈夫です妊娠中であることを伝えれば、薬の処方が必要な場合も、妊娠中でも問題ないものにしてもらえます。麻酔は局所用なので胎児に影響はありませんが、過去にアレルギー反応が出たことがある場合は、忘れずに伝えましょう。

歯と歯ぐきのトラブルがふえる理由


歯周病菌は女性ホルモンが大好き!
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンがふえます。
歯周病菌の中には女性ホルモンが好きな菌がいるため、歯周病菌も増加。妊娠前の何倍も歯周病にかかりやすくなるのです。

免疫力の低下で菌がふえやすくなる

妊娠中は、赤ちゃんを「異物」として攻撃しないようにするため、体に侵入してくる菌やウイルスに対抗する免疫力も低下します。歯周病菌やむし歯菌と闘う力も弱くなるので、体や心の変化が大きく、疲れやすい妊娠中は、歯周病菌やむし歯菌がふえやすいといえます。

つわりなどで歯磨きがおろそかになる
妊娠中は、つわりで歯磨きができなかったり、ちょこちょこ食べたりすることもあるため、プラーク(歯垢)をなかなかとり除くことができず、増殖してしまいます。

【医師監修】妊娠中の体重管理

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妊娠すると、赤ちゃんや胎盤、羊水のほか、血液量や水分なども合わせて約6~7㎏ふえます。

これに、赤ちゃんを守るクッションの役割をしたり、お産のときに必要なエネルギーとなる皮下脂肪を加えたものが、適正な体重増加量です。

適正な体重増加量は、妊娠前の体重によって異なるので、BMI(ボディーマスーインデックス)という、肥満度をあらわす指数を使って調べましょう。

妊娠で増える適正な体重の内訳

赤ちゃんの重さ  約3kg
胎盤や羊水    約1kg
母体の血液量や水分など 約1.7~2.5kg

約6~7kg

お産や育児に必要なエネルギーとしての脂肪
(妊娠前の体重によってここが違います)

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