【医師監修】妊娠初期の症状、妊娠初期に気をつけること

【医師監修】妊娠初期に気をつけることなど、妊娠初期の情報を紹介します。

妊娠初期

【医師監修】妊娠1ヶ月 (妊娠0週~妊娠3週)赤ちゃんとママの様子

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妊娠1ヶ月 の赤ちゃんの様子


妊娠0週~妊娠1週」といっても、実際にはまだ妊娠していません。

排卵が起こるのが妊娠2週ごろで受精、着床で、妊娠3週末には「胎芽」という赤ちゃんの原型ができ上がりますが、超音波では確認できません。

人間らしい特徴は何もみられず、体がひと続きになって魚のような姿をしています。

子宮内膜に包まれた胎芽には、体の前後左右を決める一本の線があらわれ、将来中枢神経になる神経管や、心臓、血管、腎臓、筋肉、軟骨など、大切な器官になる組織の原型をつくります。

妊娠1ヶ月 ママの子宮の大きさ


鶏卵大

妊娠1ヶ月 ママの体の様子


「妊娠0週~妊娠1週」といっても、実際にはまだ妊娠していません。妊娠3週で妊娠が成立しますが、まだ自分で自覚できないことのほうが多いようです。

なかには、熱っぽい、体がだるいなど、風邪に似たような症状があらわれることもあります。

妊娠1ヶ月に気をつけること

妊娠の可能性のある人は、薬やアルコール、タバコを控えましょう。

ほかの病気で医者にかかるときにも、必ず妊娠の可能性があることを伝えます。

今後の妊娠生活に備えて、バランスのとれた食生活に改善しておきましょう。



妊娠週数と実燦の妊娠期間には少しずれがある

排卵日が正確にわからないことが多いため、妊娠週数は、便宜上、最後の生理が始まった日から計算されます。

このため妊娠0~1週は、実際には、まだ妊娠していない状態。

生理が遅れたな、と思って妊娠がわかったときには、すでに妊娠4週過ぎの2ヵ月という計算になります。
 
結婚直後に妊娠がわかると、周囲から「計算が合わない」などと言われるのは、この計算のしかたが原因のこともあるようです。

実際の妊娠期間は、生理周期が28日の場合、妊娠週数マイナス2週が目安です。

【医師監修】つわり対策

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「つわり」は妊娠初期に起こる、主に吐きけや食欲不振、胃の消化不良などの不快症状をさします。始まるのは妊娠5週ごろからで、以降妊娠10週ごろにピークを迎え、妊娠16週ごろに終わるのが一般的。約9割の妊婦さんがつわりを経験しています。

つわり対策として以下のことを試してみましよう

□気分が悪くなるような、いやなにおいは避ける
□1回の食事でたくさん食べるのではな く、何回かに分けて少しずつ食べる
□ 空腹時につわりがひどくなるケースも多いので、 就寝前や起床直後に軽食を口にする

気分が悪くなるような、いやなにおいは避ける妊娠中はママの体内のホルモンレベルが急激に上がります。 50~90%の妊婦は、妊娠をサポートするエストロゲン(女性ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、hCG等のホルモンの増加や、炭水化物の代謝の変化に体が順応しようとすることによって起こる吐き気を経験します。

ほとんどの場合、吐き気はにおい、とくに調理中に発生するきついにおいなどが引き金になります。窓を開けたり、換気扇を回すなどして、換気を心がけてください。

1回の食事でたくさん食べるのではなく、何回かに分けて少しずつ食べる疲労やストレスがたまっていたり、ビタミン、ミネラル、炭水化物などが不足した食生活は、つわりの症状をひどくします。

 少量のパンやパスタなどを何回かに分けで食べるほうが、少ない食事回数で、一度にたくさんのスパイシーな食品や高脂肪食品を食べるよりも消化はよくなります。

妊婦は満腹すぎず、空腹すぎないほうが気分がよいようなので、食べすぎたり、お腹が空きすぎたりしないように気をつけましょう。

空腹時につわりがひどくなるケースも多いので、 就寝前や起床直後に軽食を口にするつわり(英語でmorning sickness)は、 通常、朝起きてすぐに起こるので、このように名づけられました。

クラッカーや塩味のスナックなどを食べてから、ゆっくりと起き上がることによって、つわりを軽くすることができます。

吐き気に関しては、通常は妊娠5週から始まり妊娠3ヵ月頃までにそのピークを迎え(その頃にhCGの分泌がピークを迎えるため)、妊娠4ヵ月以降は劇的に軽くなっていきます。

大変なのは、昼夜を問わず、いつでも起こる点です。 妊娠時の吐き気をおさえるのにはビタミンB6がよく使われており、一般的には摂取後数時間以内に症状が治まります。
ビタミンB6の摂取量に関しては、主治医に相談しましょう。

吐き気をおさえる食べ物

吐き気をおさえるために何か口にしましょう。 ショウガ、レモン、ペパーミント、甘草(リコリス)などは、吐き気をおさえます。 残念なことに、前回の妊娠時に役立った方法が、今回の妊娠では役に立たないこともあります。

【医師監修】妊娠初期のセックス

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思いやりをもって無理のないセックスライフを

セックスは夫婦の絆を確かめ合うコミュニケーンヨンのひとつ。

お互いに求め合っているのであれば妊娠中のセックスはいいと思います。
とはいえ、妊娠初期はつわりでセックスどころではない、おなかが張ってしたくない、という人も。

妊娠中の女性の気もちや体の変化にきづけない男性もいます。

そんなときはつわりが落ちつくまで待って』『おなかが張ったら途中でやめてもらうかも』など「傷つけないよに、
やさしくていねいに」伝えることが必要です。

切迫流産・早産が心配という声も聞かれますが、妊娠初期のセックスが切迫流産・早産の原因になるという医学的データはありません。医師から控えているようにいわれていなければ問題はないでしょう。

一方で、妊娠経過が順調でもセックス中に異常を感じたらすぐに中断して。

それでもやっぱり妊娠中のセックスに不安がある妊婦さんもいると思います。そんなときは、挿入にこだわらないスキンシップを。

妊娠初期のセックスでいちばん大事なのは「お互いを思いやること」だと思います。セックスをしたいときはして、したくないときはほかの方法で仲よくする。ママとパバが仲よくしていれば、おなかの亦ちぎんにもきっといい影響がありますよ。

【医師監修】妊娠初期の切迫流産

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切迫流産になっても約80%は無事出産できます

妊娠22週以降は、赤ちゃんがおなかの中から出ても、さまざまな処置を施せばなんとか生きていけるとされています。

そのため、それ以降を『早産』、それ以前を「流産」といいます。

流産の多くは妊娠12週までの初期に起こっています。その約80%は受精卵の染色体興常や奇形が原因です。

もともと育つことがむずかしい受精卵なので、残念ながら、流産を止めたり、予防したりすることはできません。

とはいえ、おなかの赤ちゃんの心拍が確認されている場合は「妊娠初期の出血」や「妊娠初期のおなかの痛み」などの症状があっても、約80%の妊婦さんは無事出産を迎えることができます。

胎盤が完成する妊娠12週を過ぎれば、ひとまず安心。妊娠12週までは。無理せず安静にして過ごしましよう。

初期流産の原因 妊娠12週未満

・受精卵の染色体異常や奇形

・毋体側の原因

・原因不明

ほとんどが受精卵の異常によるもので、残念ながら安静にしても止められないことも。母体側の原因としては、子宮の奇形や子宮筋腫などのトラブルがあります。

切迫流産になったら安静にするのが基本

おなかの赤ちゃんの心拍が確昭されていて切迫流産と診断されたときは、安静が第一です。

自宅で安静にすればいいのか、入院したほうがいいのか、医師の指示に従って、きちんと体を休めましよう。

妊娠12週以降に切迫流産の徴候が見られた場合は、安静にする以外に張り止めの薬を使って子宮の収碕を抑えることがあります。

大腸菌やクラミジア、トリコモナスなどが原因で子宮頸管炎を起こしていて、おなかの張りを感じるときは。
抗生物質の腟錠や内服薬などを使っての治療も必要になります。


【医師監修】妊娠初期の切迫流産

【医師監修】妊娠15週の症状と赤ちゃん、妊娠15週のエコー

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妊娠線はおなかの皮膚の真皮層が、表皮がのびるスピードに追いつかず、断裂が起こる状態。

妊娠線のケアは、まだおなかが大きくなる前からスタートしましょう。

肌細胞にうるおいをしっかり与えることが大事。オイル、クリーム、ローションなどいろいろあるので、好みのつけ心地のものを選んで。

妊娠15週は不調がおさまり、仕事も家事も元気にこなせるようになる人もふえてきます。

でも疲れたときはお茶を飲んで一息ついたり、おなかの赤ちゃんに読み聞かせしたりしてリラックスを心がけてください。


妊娠15週の赤ちゃんの様子

妊娠15週の赤ちゃんは体をつくる骨がしっかりと確認できます

頭の大きさはピンポン玉ぐらい。超音波からは背中に通る背骨や腕や足の骨がくっきりとわかります。

この時期になると口をあけたり閉じたり、ふれたものに吸いついたりするようになります。

ママは、ようやくつわりから解放される時期。おなかの赤ちゃんの成長とともに、出産まで充実した時間を過ごしたいものです。


【医師監修】妊娠14週の症状と赤ちゃん、妊娠14週のエコー

14weeks

ホルモンバランスが急激に変化するときは、体だけでなく、メンタル面も変化します。

妊娠して性格まで変わってしまった!?と思うほど、イライラしたり、メソメソしたりという変化が起こることも。今はこういう時期と知っておくだけでも、感じ方は違ってくるかもしれません。

妊娠14週を過ぎると、多くの人がつわりが解消し、行きたい場所&食べたいものを楽しめます。

外食は出産前のお楽しみですが、カロリーと塩分には注意。


妊娠14週の赤ちゃんの様子

ますます赤ちゃんらしい体つきになります。体全体が超音波写真におさまるのも妊娠14週~妊娠15週ごろまで。

これ以上大きくなると1枚におさまらず、顔だけ、胴だけ、足だけと部分ごとに見ていくことになります。

外性器もできてきますが、超音波検査での判断はむずかしい時期です。もう少し先のお楽しみにとっておきましょう。

【医師監修】妊娠13週の症状と赤ちゃん、妊娠13週のエコー

13weeks

マタニティマークは本来、妊娠中に何かあったとき、救急隊員が適切な処置をすばやくできるようにと作られたもの。

妊娠初期はおなかも目立だないので、混んだ電車の中など危険を感じるときは、妊婦であることがすぐにわかるようにマタニティマークを活用しましょう。

妊娠13週は心身ともに徐々に落ち着き、食事も元に戻るころ。つわりのときのように食べたいだけ食ぺていると大変なことに! 食事を見直しましょう。


妊娠13週の赤ちゃんの様子


胎盤が完成し、赤ちゃんはへその緒を通してママから酸素や栄養をもらって成長していきます。

手足などの体の各器官がほとんど完成するとともに、嗅覚や味覚も発達します。

横を向いて指をしゃぶったり、足を交差させたり、愛らしい赤ちゃんの動きをします。

【医師監修】妊娠12週の症状と赤ちゃん、妊娠12週のエコー

12weeks

妊娠12週ではまだおなかはペタンコかもしれませんが、おなかを冷やすと血行が悪くなってしまうので小さい下着をつけていた人は、そろそろきちんとおなかをおおう下着にかえましょう。

デザインに抵抗があった人でも、つけてみるとはき心地がよくて戻れない、という声がよく聞かれます。

つわりがおさまった人もいるかもしれませんがまだ続いている人も多いでしょう。体調が回復したら、妊婦ファッションやベビーグッズのお買い物が楽しめます。


妊娠12週の赤ちゃんの様子


胃や腎臓、膀胱など内臓器官ができ上がり、人間として必要な器官がほとんど完成する時期。

骨や筋肉も発達し、全身を動かしたり、羊水の中でクルクル回ったり、元気に活動しています。

超音波検査で赤ちゃんの活発な姿を見れば、つわりが長引いているママも勇気づけられるでしょう。

【医師監修】妊娠11週の症状と赤ちゃん、妊娠11週のエコー

11weeks

つわりがない場合もあります。上の子のときはつらかったのに次の妊娠ではまったくなんともないことも。

そんな場合は、つい妊娠していることを忘れてしまって無理をしてしまうということもあります。

つわりがなくても、妊娠している体だということは忘れずに、体をいたわって過ごしましょう。

運動は安定期に入るまでの辛抱ですが散歩やストレッチはokなのでだるいときは家の周りを歩いたり、ストレッチで肩甲骨を動かすだけで、気分がパッと晴れます。


妊娠11週の赤ちゃんの様子


妊娠11週の赤ちゃんが指やつめがつくられ、こまかな動きも可能に

エコーではまん丸い胎嚢にくっきりと人の形があらわれ、頭や胴、手足、顔がはっきりと区別できるでしょう。

手の指やつめがつくられるのも、ちょうどこのころ。早くもかわいい足でキックしたり、手と足をいっしょに動かしたりできるように。

きちんと聞こえるのはもう少し先ですが内耳が形成され、音の伝わる構造ができ始めます。


【医師監修】妊娠10週の症状と赤ちゃん、妊娠10週のエコー

10weeks

妊娠10週の赤ちゃんの大きさは、たったの10gでいちご1粒分しかありません。

もし、この時期に体重がふえたとしたら、それは食べづわりのせいかもしれません。

空腹感から吐きけがするのが食べづわりなのでしかたがありませんが、つわりの時期が過ぎたら正常な食生活に戻しましょう。


ストレスはつわり悪化のもとです

仕事の疲れやストレスがたまると、つわりがよけいに重くなります。

仕事を続けている妊婦さんは、いつもよりもペースダウンするように心がけて。

休日はしっかりと休むこと。


妊娠10週の赤ちゃんの様子


かわいらしい顔をエコーで確認できるかも
3頭身の体に、鼻やあご、唇などが形づくられ、あごのラインも少しはっきりしてきます。

妊娠10週後半ぐらいから超音波検査で、その愛らしい姿を確認できることもあります。

つわりがひどくて滅入っているママも、こんな超音波写真を見れば、自分のおなかの中で「ひとりの人間の命が育っている」と元気が出るはずです。


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