【医師監修】妊娠初期の症状、妊娠初期に気をつけること

【医師監修】妊娠初期に気をつけることなど、妊娠初期の情報を紹介します。

妊娠初期に気をつけること

【医師監修】つわりの症状、重さは人それぞれ

妊娠初期に多くの人が悩まさ れる「つわり」。吐き気や微熱、 頭痛、イライラ、眠気、動悸など症状はさまざまです。  

つわりの原因はまだはっきりわかっていません。有力なのは 「ホルモンバランスの変化が原因」という説。

妊娠するとホルモンバランスが急激に変わり、 その変化にお母さんの体がついていけないため、つわりが起こ るといわれています。

他にも、 「流産しやすい妊娠初期に、妊婦が激しく体を動かさないよう にするため」「たばこなど、体にとって毒になる食べ物を排除するため」などさまざまな要因が考えられています。

個人差がありますが、つわりはだいたい妊娠5週くらいから始まります。なかには臨月まで続く 人もいますが、多くの人は妊娠4~ 5ヶ月頃には治まります。
自分に合った対処法をみつけましょう

つわりの時期は思うように食事ができず、おなかの赤ちゃん に栄養が足りているのか心配になる人も多いでしょう。

けれども13週頃までは、「卵黄嚢(らんおうのう)」という栄養袋から栄養をもらって赤ちゃんは成長します。お母さんの血液中の栄養や酸素を届ける「胎盤」ができあがるのは、16週頃。

初期はまだ赤ちゃんも小さいため、 今までお母さんに蓄えられていた栄養で十分成長できます。 「ストレスがつわりを重くする」という説もあるので、つわりの時期は無理をせず、割りきって食べられるものを食べましょう。

体調が回復したら、体重管理と食生活の見直しを再開すれば大丈夫です。 つわりは人によって症状、重 さが違うので、自分に合った対処法をみつけられるかがポイン卜。

何を食べても吐いてしまう場合でも、脱水症状を防ぐために、水分補給だけはしっかり。 スポーツ飲料や果汁、野菜ジ ュースなど栄養価の高い飲み物を摂ってもよいでしょう。

反対に、食べづわりの人は、 なるべく低カロリーのものを選びましょう。ここで体重の増加を抑えておけば、中期以降の体重管理も楽になります。

つわり対策

しょうがで吐き気止め

中国では、昔から吐き気止めの漢方薬 として使われていたしょうが。吐き気 がひどいときは、しょうが湯やジンジ ャーエールを試してみましょう。

つわり改善レシピ① きゅうりとわかめの酢の物

輪切りにして塩もみしたきゅうり、しらす干し、食べやすい大きさに切った わかめ(乾物なら水で戻し、塩蔵なら塩を抜く)を甘酢で和えます。甘酸っぱく食べやすいですよ。

枕元に、ナッツやバナナ

寝起きに気分が悪がったり吐き気を感じるのは、血糖値が低下するため。 寝る前にチーズやホットミルクを少し 摂ったり、目覚めてすぐに、くるみなどのナッツやバナナを食べると血糖値が安定します。

自律神経の失調つわりが悪化

ビタミンB6とビタミンB12には、自律神経を調整する働きがあるので、これらを含む食品を摂るのもおすすめで す。B6は緑黄色野菜や卵、大豆などに、 B6は豚肉や牛肉、牛乳や魚介などに 豊富に含まれます。

つわり改善レシピ② 玄米の ごま塩おにぎり


玄米はつわりを軽減するビタミンB6 や、流産を防ぐビタミンEが豊富。食べづわりの人はいつでも少しずつ食べ られるようおにぎりにしてみては。

塩とすりごまをあらかじめ混ぜておき、それを手につけておにぎりを作ります。

ごはんのにおいで気分が悪くなる場合でも、冷めたものならにおいが気にならないこともあります。炊いたものを冷ましてからおにぎりにしてみてはいかがでしょうか。

つわり改善レシピ③ そうめんと一緒に 食べるなら


のどごしのよいそうめんは野菜が少な くなりがち。なすやかぼちや、ズッキー ニを油で炒め、しょうがを入れためん つゆに浸けたものを一緒に食べてみてはいかがでしょうか。

ハーブティーを 製氷器で

つわり中は、水は飲めないけど氷なら大丈夫ということも多いよう。氷のにおいが苦手な場合は、リラックスを兼 ねて好みの香りのハーブティーを製氷器に注ぎ、凍らせてみては。

とにかく 気分の悪いつわり中は、知らず知らずのうちに水分摂取も怠りがち。脱水症状にはくれぐれもご注意を。

つわりがひどい場合は医師に相談を

つわりがひどくて、次のような症状がある場合は、医師に相談しましょう。

・ 数日にわたって何も食べられない
・体重が妊娠前より5kg以上減った
・1日中吐いでばかりで、生活するのが困難

このように、あまりにつわりの症状がひどくて体が衰弱してしまうことを「妊娠悪阻」と呼びます。医師に相談を

【医師監修】妊娠初期に気をつけること

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妊娠初期は身に着ける衣類や食生活、生活リズム全般を見直しましょう。心と体のストレスを緩めて、赤ちゃんを育てる環境を整えましょう。


冷えは禁物。赤ちゃんに十分な血液が届きにくくなります
体の冷えは血流を悪くして、子宮の働きを鈍らせます。ノースリーブや裾の短いシャツ、ヒップハンガータイプのパンツ、素足などは冷えの原因に。

季節や場所にもよりますが、カーディガンやストール、靴下などで、体を冷やさない工夫をしましょう。


下半身の緊張をなくし、ゆったりとした服装に
妊娠に直接は影響ありませんが、ヒールの高い靴や体のサイズよりきっめのスキニーパンツを長時間身に着けていると、子宮をとりまく下半身に負担がかかり、血流が悪くなります。

腰痛やむくみにもつながりますから、ローヒールの靴、下半身を締めつけない服に着替えましょう。

心身のストレスは女性ホルモンの大敵です
仕事や人間関係のストレスがホルモンに影響を与え、月経が遅れたり、排卵がなくなってしまったりすることもあります。また、肩凝りや頭痛など、体の不調にもつながります。

妊娠を意識したら生活にゆとりを持ち、リラックス・モードにチェンジしましよう。

睡眠をしっかりとってリフレッシユ
十分な睡眠は、赤ちゃんが育ちやすい胎内環境づくりの第一歩です。

夜更かしをして生活リズムが乱れると自律神経のバランスが崩れ、体の不調やイライラが起こりやすくなります。

起床と就寝の時間を決めて、最低6時間は睡眠をとるように心がけましよう。


おなかの赤ちゃんの細胞分裂を促進する栄養素、葉酸
妊娠前から妊娠12週までの間に葉酸を十分に摂取すると、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するといわれています。

妊娠初期の葉酸の推奨量は1日480μg(マイクログラム)。ブロッコリーや青菜、いちごなどに多く含まれていますから、妊娠を意識した日から積極的にとりましょう。



母子共に栄養がとれ、適正体重に近づける食事に体重管理
妊娠中は太りすぎもやせすぎも避けたいこと。母子に必要な栄養をとり、滴正な体重増加を心がけることが大事です。

外食やファストフードが多かった人は「おうちでごはん」にチェンジ。

朝・昼・晩の三食を規則正しくとり、野菜多めのバランス食にしましょう。

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